『熱中症』とは?

『熱中症』とは?

今年は、異常に暑い日が続きますね。
それもそのはずで、「１０年に１度程度」の猛烈な暑さだそうです。

このように暑い環境だと、健康障害が生じやすくなります。
その総称を『熱中症』と言いますが、以下のように分類されています。

『熱失神』
皮膚血管の拡張で血圧が低下して脳への血流が悪くなって起こります。
《特徴》
めまい・一時的な失神・顔面蒼白・脈が速く弱くなる

『熱けいれん』
大量に汗をかいた時に、水だけ補給して血液の塩分濃度が低下すると、足・腕・腹の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
《特徴》
筋肉痛・手足のつり・筋肉のけいれん

『熱疲労』
大量に汗をかいて水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労が起こります。
《特徴》
全身倦怠感・悪心・嘔吐・頭痛・集中力や判断力の低下

『熱射病』
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態で、意識障害（応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない）やショック状態になる場合があります。
《特徴》
体温が高い・意識障害・呼びかけや刺激への反応がにぶい・言動が不自然・ふらつく

【水分補給】について

人間の1日の水分の出入りは約2.5Lと言われています。
その内訳は、尿が約1,500ml、呼気や皮膚から失われる水分が約900ml、便が約100mlです。

夏は汗を沢山かくので意識して水分補給をする必要がありますが、
大量の水を一度に補給すると、体内の電解質のバランスが崩れて体調不良を引き起こすので
注意しましょう！

熱中症予防の水分補給としては、水分と一緒に、0.1～0.2％の食塩（ナトリウム40～80mg/100ml ）と

糖質を含んだ飲料で水分補給をしましょう！

特に1時間以上運動をする時は4～8％の糖質を含んだものを摂取しましょう。

長時間運動を続ける場合には、塩分濃度をやや高くすることが必要です。

糖を含んだ飲料が推奨される理由としては、腸管での水分吸収の促進です。
主要な糖であるブドウ糖は、腸管内でナトリウムが同時にあると速やかに吸収され、
それに引っ張られて水分も吸収されるというメカニズムです。